キャラメルカフェ株式会社(突撃!私の経営伝 Landmark2014年5-6月号掲載)

ほんわかした印象だが、趣味はFXだという堀井氏 (HP用)

キャラメルカフェ株式会社

代表取締役:堀井 美保

HPはこちら→http://caramelcafe.co.jp

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TEL:0797-20-0448
中筋9-1-8-102[mappress mapid=”4″]

営業時間:9:00~17:00 土日祝休

フランス産マセズ生トリュフチョコレート

2013年度「関西IT百選」で優秀賞を受賞したキャラメルカフェ株式会社の堀井美保氏。後日、ビジネスを成功させるに至った裏側をインタビューした。

■売上1億円を達成

11歳から22歳までの、男2人・女2人の4児の母である堀井氏。育児と両立しやすい仕事を、とネットオークションで家にある不用品を販売し始めた。その延長で、やがてアメリカ生まれの会員制倉庫店「コストコ」で仕入れたものをネット販売するビジネスモデルがアメリカにあることを知る。日本ではまだコストコがあまり認知されていなかった時代ではあったが、これは日本でも流行る!と直感し、いち早く起業。今でこそコストコ商品を販売する類似サイトも出現しているが、「先行者」たることで、ネット上の広告やSEO対策に腐心せずともお客様から選ばれる会社となっている。売上は毎年1.2~1.3倍で増え続け、東日本大震災を機にネット通販自体の市場規模が拡大する中で売上1億円を達成している。

ウェディングのハーフオーダーケーキ

■セレブ主婦の心をつかむ

ただ先行者であるだけではもちろん追随を受ける。しかし「宝塚からセレブな生活アイテムを、あなたの毎日にお届けします。」という、サイトの上部に記された一文が、お客様から選ばれ続ける理由を物語る。

ターゲットを「30~40代のママ・主婦」、「ちょっとセレブな暮らしがしたい」層にターゲットを絞り込み、イチオシの「フランス産マセズとろける生チョコ」や「カラフル食器」、なかには三輪車「ラジオフライヤー」まで、コストコやIKEAなどから仕入れた豊富な品揃えに反映させている。先に記したとおり、堀井氏は4児の母、従業員3名もみな主婦。「4月には新生活で子供の肌着などがたくさん必要。」などと、ニーズを具体的に想像して品揃えを決定することができるのだ。

また、ネット通販の中には、使い回しのダンボールで梱包をする他社もある中、「届いた時に可愛い!と嬉しくなるような」自社ロゴ入りのダンボールなど、“ちょっとした気配り”が主婦の心を掴む。同封される会社紹介カードには、ネット通販では珍しく堀井氏の写真を掲載し、安心感を醸成。定番アイテムの紹介写真とあいまって、リピートやクチコミを誘発するのに役立っていることだろう。

「キャラメルカフェ」という社名の通り、元はカフェをやりたかったという堀井氏。現在は自家焙煎コーヒー豆の販売という新規事業にも着手しようとしている。「いつかは子供達がそれぞれやりたいことと自分の事業がコラボできれば。」というように、さまざまなシナジー効果で、今後も発展を続けていくだろう。

経営伝2014年5-6月号